お話の流れとしては、(ネタバレ注意)
part1:売られる少年
ロミオが生まれた小さな村はその年、雨が降らず村全体が飢えにあえいでいた。
そんな時やってきた人買いの死神。ロミオは家族を救うため、自ら人買いに買われ、煙突掃除夫としてミラノで働くことを決意する。
半年契約でも過酷な労働と扱いにより、死神に買われた少年は絶対に帰って来れないと知りながら…。
家族愛で感動。最初の3話ですでに
泣ける。
part2:親友との出会い
ロミオの生涯の親友、アルフレドとの出会い。
そして、ロミオと同じく死神に買われた少年たちとの出会い。
ロミオとアルフレドは死神とともにミラノへ向かう。その中でいろいろひと悶着ありつつ、ロミオとアルフレドは友情を深め、
「どんなに離れていても、僕たちはずっと一緒だ!!」
と、友情の誓いをする。
こうして二人は別々の親方に買われ、離れ離れに。
part3:悪魔な家族と一人の天使
ロミオが買われた親方の家族はシンデレラの継母みたいな意地悪なおばさんと、ロミオくらいの年のずるがしこい男の子アンジェルモがいた。
その二人にいびられるロミオ。ご飯ももらえないロミオ。
しかし、アルフレドの言葉を心の励みに、頑張るロミオ。
そんなロミオに悪魔な一家の中でただ一人、病弱な女の子アンジェレッタだけは味方をしてくれる。
しかし、アンジェルモの意地悪と策略により、ロミオは警察に追われたり、街の不良グループ「狼団」に目をつけられたりと、どん底に陥れられる。
part4:結成、黒い兄弟!!
ロミオは一日だけもらった休みの日にアルフレドを探してミラノ中を駆け回る。
そしてようやくサンバビラ教会で再会を果たした二人。
煙突掃除夫の間でカリスマとなっていたアルフレドは、自分たちを目の敵にして襲ってくる狼団に対抗するため、煙突掃除夫の少年たちで手を組み助け合うための「黒い兄弟」を組織する。
こうしてアルフレドをリーダーに黒い兄弟はどんな困難にも立ち向かって行くのだ!!
黒い兄弟VS狼団の闘いがメインのこのあたりは少年漫画的燃え展開でワクワクします。
知的カリスマなアルフレドに負けまいと、ロミオも絵本を読んだりして勉強をします。
part5:アンジェレッタの秘密
アンジェレッタは実は親方夫婦の子ではなく、偉い貴族の家の子で、訳あって親方夫婦に預けられていたのだった。 そんなある日、アンジェレッタの体調がやばくなってきた。
もはや死を覚悟するアンジェレッタには、たった一つの夢があった。それはたった一人の肉親であるおばあ様に一目会うこと。
しかし、おばあ様は人間不信に陥っており、アンジェレッタを財産狙いで自分に取り入ろうとしていると決め付け会おうとしない。
黒い兄弟たちはおばあ様を説得してアンジェレッタと引き合わせようとするが、アンジェレッタの寿命は尽き果てようとしていた…。
ロミオとアンジェレッタの恋と、おばあ様の苦悩。
このパートはボロ泣きです。
part6:アルフレドの秘密
アルフレドの素性が明らかに。
アルフレドは両親殺しと放火の罪を着せられ、妹とともに指名手配になっていたのだった。
真犯人であるアルフレド達兄妹のおじさん夫婦は、すでにアルフレドの妹であるビアンカを捕らえ、そしてアルフレドが持つ「あるモノ」を欲しがっていた。
ビアンカを救い出し、罪を晴らそうと立ち上がる黒い兄弟!!
これがラスボス戦で、狼団との共同戦線など燃える所も多いです。
しかし、「僕は早く大人になりたい。」
そう願っていたアルフレドを待ち受ける過酷な運命に涙涙です。
part7:未来へ
屋根から落ちて骨折したロミオは、なじみの優しい医者であるカセラ教授の家で一週間過ごすことに。
その間、ロミオはカセラ教授にいろんなことを教えてもらいます。
学ぶ楽しさと喜びを知ったロミオは、ある夢を抱くようになります。
そして、契約の半年が過ぎ、ロミオはとうとう故郷へ帰れる日が来たのです。
以上。
さすが名作劇場だけあって、すごく子供に見せたい
アニメです。
どんな困難でも仲間と一緒なら乗り越えられる!!
そして学ぶ喜びなど、本当に大切なことをいっぱい教えてくれるお話です。
そして、漂流教室のように視聴者に未来を託すようなこのお話は、すごく悲しいけれどもすごく心に訴えかけてくれます。
あと、個人的にこのお話に出てくる女の子は皆かわいいです。
病弱天使アンジェレッタに狼団のボーイッシュ少女ニキータ、そしてアルフレドの妹おてんばビアンカ。
ロミオはアンジェレッタとビアンカ、そして故郷では幼なじみのアニタといい雰囲気になりましたが、個人的にはロミオにはアンジェレッタがいいなあ、と思っています。
ニキータはアルフレドよりでしたが、このニキータの素直になれないけど実は優しいいい子、っていう所とアルフレドによって少しずつ目覚める(!?)女心みたいな所もすごく可愛らしくて好きです。