昔の仕事人
昔の仕事人シリーズは、映画だけの記憶ですが、時代劇なのに登場人物の人間関係や事件性に現代に通じるものがあってすごく面白いなぁと思っていました。
昔の主人公の中村主水はしがないおっさんな感じで、家では嫁と姑にぞんざいな扱いをされている辺り、現代のその辺にいる普通の中年サラリーマンを彷彿とさせます。
なのでキャラクターにリアリティがあって親近感も湧きますし、そんな主人公が裏では悪を容赦なく切り捨てる仕事人をやってるわけですから、なんとなく変身ヒーロー的なカッコよさもあります。
今回の仕事人
さて、今回の主役が東山紀之になった仕事人ですが、感想としては、事件の題材は昔のように現代の世相を反映させたものになっていて、いいなぁと思いました。
今回の事件は舞台はホストクラブ、犯人と被害者の繋がりは以前よくニュースになっていた「出会い系サイトで知り合った男女」って感じでしたよね。
そういうテーマの目の付け所はいい感じでしたし、最後に犯人に「嘘つき!」って言って一刀両断する所なんかはスッキリしましたが、なんとなく物足りないなあと思いました。
今のところ主人公のキャラが薄くて、昔の主人公のように親近感を感じる部分もないし、家族関係にも特筆すべき部分がなく、リアリティーを感じない。
別にリアリティーを求めずフィクションとして見ても何の魅力もなく、正直この
ドラマが誰をターゲットにしているのかよく分からないです。
いっそのこと現代らしく核家族とかにすればいいじゃないですか。
で、ジャニーズを無駄に仕置人メンバーに2人も入れないで、主人公の息子役辺りにJrを入れるくらいで手を打って下さいよ。
父と息子の希薄な関係とか、息子が万引きしたとか、なんかの事件がきっかけで二人の間に絆が芽生えるとか、その方が私的にはリアリティを感じるし、楽しそうだなぁと思います。
母曰く
一緒に見ていた母もなんだか物足りなかったようでしたが、
「サブの仕事人がメインに来過ぎ」と言っていました。
昔の仕事人は主役以外は殺す時に集まる以外はそんなに出番はなく、その代わりに主役の犯人探しにストーリーの割合を割いていたので刑事
ドラマみたいで面白かったとの事。
確かに今回の事件は全部被害者の証言だけで裏を取った形になっているので、主役や周りの仕事人は正直言って殺し以外何もしてないですよね。
被害者の父親なんか思いっきりぶっ刺されて川に流されたのに、しぶとく生きてて証言し、死亡(?)みたいな突っ込み所満載の行動を取ってましたし…。
せっかく主人公は奉行所勤めなんですから、もっとそれらしく仕事して欲しいですね。
殺し方
この
ドラマの見せ場とも言えるであろう、仕事人のお仕事タイムですが、松岡昌宏扮する経師屋の涼次の仕事場面で、レントゲンが出てきたのが面白かったです。
からくり仕掛け人は随分無駄に遠まわしな殺し方するなぁと思いました。
せっかく「からくり」なんですから、からくりだけで殺して欲しいです。
今回のあれならどんぶりの蓋を開いたら針がいっぱい飛び出してくるとか、爆発するとか、そんなんでいいじゃないですか。
あの鞭みたいの使うなら、あのからくりは一体なんのためのものだったのかが良く分からないです。
しかも無駄にCG使ってるし、時代劇でCGはちょっと萎えるなぁと思いました。
それかもっとバレないようにCG使って欲しいです。
以上。
関係ないですが
docomoのこのCM、訳が分からなくてイラつきます。
「新しい彼に、新しい携帯ってわけだ」
ってどういう意味なんですか…?